
こんにちわ!管理人の真也(@IrohaReform)です。
あまり耳にしない「ラジカル制御塗料」ですが、どのような特徴、効果がある塗料なのかを図を用いて、解説します。
みなさん気になるシリコン、フッ素とラジカル制御塗料の単価、価格、耐用年数、特徴、効果の比較もしますので、是非参考にして下さい。
ラジカル制御塗料は、今から急激に進化して、普及する塗料の一つです。
今後、外壁塗装の塗料選択の幅を広げてくれる種類に必ずなります。
日本ペイントのパーフェクトシリーズなど、ラジカル制御塗料のオススメのメーカー、塗料も紹介します。
※以下本文ではラジカル制御塗料をラジカル塗料と略します。
ラジカル塗料とシリコン・フッ素を「価格」「耐用年数」で比較
ラジカル塗料よりも安価でお手頃なシリコン系塗料。
ラジカル塗料よりも価格は高いが、効果が期待できるフッ素系塗料。
それぞれラジカル塗料と、どの程度の違いがあるのか、確認しましょう。
単価、価格の比較
まずは、単価の違いはコチラです。
塗料 | 単価 |
ラジカル塗料 | 2500~3500円 |
シリコン塗料 | 2000~3000円 |
フッ素塗料 | 3500~5000円 |
※3回塗りの単価
シリコン系とは、僅かの差ですが、やはりラジカル塗料のほうが高いですね。
しかし、シリコン系塗料は種類が豊富で、ラジカル塗料と同じ、もしくはそれより高い種類もあります。
フッ素系は、やはり頭一つ分、金額アップします。
耐用年数の比較
次は、耐用年数の比較です。
塗料 | 耐用年数 |
ラジカル塗料 | 10~15年 |
シリコン塗料 | 8~13年 |
フッ素塗料 | 15~20年 |
単価と同様で、シリコン系では、種類により、ラジカル塗料と同等レベルのものもあります。
ですが、種類として括った場合、ラジカル塗料の方が、安定して長持ちする塗料ということが分かります。
フッ素系は、単価が高い分、耐用年数も一つ上のレベルといったところでしょうか。
シリコン系、フッ素系と違う塗料が気になる人はコチラ。
⇒ 外壁塗装の塗料の種類別に特徴、単価、耐用年数を比較解説
シリコン、フッ素とラジカル塗料どちらが良い?

結論から言うと、私は、ラジカル塗料をおすすめします。
確かに、お金に余裕があれば、フッ素系の最高級塗料を使用したいですが、高すぎて手の届かない人も多いですよね。
おすすめする理由は、お手頃な価格の割に、効果・性能が良く、耐用年数も長く期待出来るからです。
ラジカル塗料は、2012年から各メーカーが順番に発売しだした、新しい塗料の種類です。
そのため、知名度はシリコン、フッ素と比べると、圧倒的に低いです。
しかし、コストパフォーマンスとしては、シリコン、フッ素に負けるどころか、それよりも上回る可能性がある塗料です。
そもそもラジカル塗料とは
そもそもラジカル塗料とはどういった塗料か、知っていますか?
簡単な図で解説します。

簡単に言うと、ラジカルを抑えるために、強固な塗膜を作り、劣化を防ぐことに特化した塗料です。
「ラジカル制御形塗料」とも呼ばれています。
ラジカルにより、外壁、塗膜が劣化すると、外壁が粉を吹きます。
その現象を「チョーキング現象」と言います。
ラジカル塗料は、チョーキング現象になりにくい塗料ということです。
「ラジカル」という、紫外線による外壁の劣化原因の一つを制御するために、ラジカル制御形酸化チタンを配合した塗料のことを、ラジカル塗料と言います。
ラジカル塗料の特徴
そんなラジカル塗料の特徴を、コチラで解説します。
- 耐候性に特化している
- 作業効率が良い
- 耐汚染性で手入れが最小限で済む
- コストパフォーマンスが良い
- 外壁(下地)の種類を選ばない
一つずつ解説していきます。
1.耐候性に特化している
チョーキング現象は、紫外線による劣化から発生します。
その劣化を抑える耐候性が、ラジカル塗料にはあります。
紫外線による劣化を抑えることにより、チョーキング現象が起こりにくくなり、結果的に外壁塗装の持ちが長くなります。
外壁劣化の大きな原因を、最大限抑える能力があるのは、大きいですね。
2.作業効率が良い
外壁で使用されるラジカル塗料は水性1液性です。
水性1液性は臭いも抑えられていて、非常に扱いやすい材料です。
また、ラジカル塗料は伸びやすい特徴があります。
ローラー、刷毛などでも容易に塗ることが可能な塗料で、他の塗料に比べ、作業効率の向上が計れます。
3.耐汚染性で手入れが最小限で済む
最近の水性塗料には、耐汚染を備えた種類が多くあります。
耐汚染を備えたラジカル塗料は、水と調和して、雨だれなどの汚れがつきにくくなっています。
4.コストパフォーマンスが良い
シリコン系と同レベルの価格に対し、シリコン系よりも効果が期待できるのが、ラジカル塗料と言って良いでしょう。
耐用年数も長く、次回の外壁塗装まで安心して生活出来ます。
5.外壁(下地)の種類を選ばない
ラジカル塗料は、コンクリート、モルタル壁、窯業系サイディング、金属系サイディングなど、住宅で使用されている外壁材全般使用できる塗料です。
自宅の外壁材の種類を気にせず、塗料選び出来るのは、大きなメリットとなりますね。
シリコン・フッ素が良い場合
施工実績が多い
施工実績は断然、シリコン、フッ素塗料の方が多いです。
それにより保証期間の違いは出ます。
施工実績があるということは、業者もメーカーも統計が取れるので、ある程度の年数の保証をつけることが出来ます。
ラジカル塗料の場合、使ったこと無い業者などだと、なかなか満足行く年数の保証はつけてもらえないことがあるようです。
外壁塗装の中でも、保証がきちんとつけてもらえるかどうかは、大きいですね。
種類が豊富
シリコン、フッ素は種類が豊富であるため、細かく選定することが可能。
細かく選定できるということは、金額、効果・性能の微調整が可能になります。
ラジカル塗料のデメリット
ここまで、ラジカル塗料の良いところを解説してきました。
悪いところは、どうでしょう。
デメリットもしっかりと把握しておきましょう。
- 施工実績が乏しい
- 出しているメーカーが少ない
単価、耐用年数をシリコン、フッ素と比べてきました。
施工実績、また出しているメーカーの数を、シリコン、フッ素と比べると圧倒的に少ないです。
発売して間もなく、施工実績が少ないため、本当に効果が期待できる塗料なのかという不安点は出てきます。
商品として、発売する前に、メーカーは複数の試験をします。
その結果良い塗料と証明はされていますが、実際に建っている住宅に使って、10、15、20年後どうなるかは、まだ誰も見たことない状態です。
ラジカル塗料と業者選びの重要性

施工実績が少ないということは、使ったことのない業者が多数います。
ラジカル塗料を使う、業者も決めた、契約もした、、、
本当に大丈夫ですか?
決めた業者は、ラジカル塗料を使ったことのある業者ですか?
いくら使いやすい材料でも、使用するのが、初めての業者だと心配ではないですか?
使ったことのない塗料でも、業者は保証してくれますか?
良い塗料ですが、業者選びは慎重に決めていくことをおすすめします。
出来れば施工実績のある業者が良いです。
初めてだとしても、不具合があった場合、無償でアフターケアをしてくれる保証の出してくれる業者を選びましょう。
ラジカル塗料の施工実績がある業者、施工保証をしてくれる業者が良いという方は、「選定は慎重に!外壁塗装一括見積もりサイトおすすめ3選」を参考にして、業者選びしてみてください。
オリジナル塗料には要注意

業者のオリジナル塗料の場合は、メーカーのしているような試験などはほぼしていません。
業者のオリジナル塗料は、本当に良い塗料の可能性もありますが、個人的にはおすすめ出来ません。
商品開発の際、検証実験をして、満足いく結果が出るまで試行錯誤しています。
満足行く結果が出ることが保証できるレベルまでいき、やっと発売します。
しかし、業者のオリジナルのラジカル塗料というものも存在します。
業者の言ったもん勝ち状態の、効果・性能となります。
言うだけならタダですからね。
ラジカル塗料は、チョーキング対策という謳い文句としては抜群です。
そこに乗っかる業者も少なくありません。
ですので、大手メーカーが出しているラジカル塗料の商品なら間違いないでしょう。
代表的なラジカル塗料紹介
日本ペイント「パーフェクトシリーズ」
同社シリコン系塗料よりも、紫外線に強い強靭な塗膜で、劣化を防ぐのがパーフェクトシリーズとなります。
コンクリート打ちっ放し、モルタル壁、窯業系サイディング、金属系サイディングなど、様々な外壁に合う人気の塗料です。
参考価格:3回塗り(材料費込)2500~3000円
パーフェクトシリーズの色見本は
このように、パーフェクトシリーズなら外壁は特に色の縛りはありません。
メーカーが出している色見本の標準色なら、各色対応できます。
しかし、屋根などでは対応できる色にも縛りがありますので、注意してください。
こちらで、日本ペイントの標準色が見れますので、確認してみましょう。
⇒ パーフェクトシリーズの色見本【日本ペイント公式】を見たい方はコチラ
パーフェクトシリーズが一番オススメ
各大手メーカーがラジカル塗料の開発を進めていますが、種類もあり、施工事例も着々と増やしている「パーフェクトシリーズ」が、私は1番オススメです。
細かい要望により、求める塗料は変わりますが、パーフェクトシリーズなら、幅広い要望を満たしてくれる塗料ですし、過去の事例があり、安心感があります。
少しでも良い塗料で外壁塗装してみたいと考えるのなら、見積もりしてもらう時に、パーフェクトシリーズも選択してみることをオススメします。
エスケー化研「エスケープレミアムシリコン」
超耐候性、耐久性に優れた製品です。
また、塗りやすい粘性で作業効率が良いのが特徴です。
他にも、臭気が少なく、作業環境、近隣対策にも適しています。
参考価格:3回塗り(材料費込)2500~3000円
関西ペイント「アレスダイナミックTOP」
関西ペイントの促進耐候性試験では、シリコン系よりも遥かに良く、フッ素系に退けを取らない結果を出したのが「アレスダイナミックTOP」です。
標準色だけで、35色もある種類豊富な製品です。
ラジカル制御技術で、ラジカル塗料の性能、効果を最大限に発揮することが期待できます。
参考価格:3回塗り(材料費込)2800~3500円
こんな人にはラジカル塗料がおすすめ
シリコン系かフッ素系かで悩んでいる人

10年程度は、外壁塗装を持たせたい人が考える塗料となると、シリコン系、フッ素系のいずれかが大半を占めます。
性能、効果が少し不安もあるが、お手頃に工事したい人は、シリコン系。
多少金額は上がるけど、性能、効果に期待したい人は、フッ素系。
現在の大半の需要は、このような意見が多いでしょう。
その中間の、価格もお手頃で、性能、効果にも期待できる塗料が、ラジカル塗料です。
シリコン系、フッ素系の2択で悩むなら、是非ラジカル塗料も加えて検討すると、塗料選定の幅が広がります。
次回の外壁塗装を出来るだけ後にしたい人
外壁塗装のスパンとしては、約10年に一度と言われています。
同じ約10年と言っても、8年と13年では5年も開きがあります。
シリコン系の中でも安価な塗料にすると、7年、8年程度と考えておいたほうが良いでしょう。
やはり、10年以上となると、シリコン系の良い塗料、ラジカル塗料、フッ素塗料、光触媒、無機塗料などになるかと思います。
10年以上は持たせたいという人は、是非ラジカル塗料も候補にすることを、おすすめします。
チョーキングでイヤな思いをしたことがある人

チョーキング現象が起きると、外壁に触れると粉が付きます。
子どもが、外壁に触れてしまい、大事な洋服を、汚してしまった。
庭、外壁周辺が粉で汚れてしまって、掃除しないとみっともなくなった。
花壇の花が、粉で汚くなってしまった。
このような経験がある人は、チョーキングには嫌気がさしているのではないでしょうか。
チョーキングを最大限に防げる塗料が、ラジカル塗料です。
チョーキング対策には、ラジカル塗料をおすすめします。
まとめ

将来必ず大人気種類になること間違いのない塗料ですよね。
また、新しい種類ということで、今後より進化していく注目の塗料です。
ラジカル塗料が良いと思った人は、次はラジカル塗料で、自宅の外壁塗装の見積もりを取ってみましょう。
私がオススメする外壁塗装一括見積もりサイトを利用してみてください。
⇒ 外壁塗装一括見積もりサイトは電話勧誘が心配?注意点解説